IPadを使った実験授業

学習塾でiPadを使った実験授業が行われたという記事が、マイコミジャーナルで紹介されていました。
使用した教材は、ネット配信の写真や動画ということなので、個人的にはiPadの良さがいかされていないように感じました。ネット接続可能なテレビ(PCがあれば普通のテレビ)でもできますから・・・
せっかくのIPadなんですから、個々の学習履歴が残るような漢字や計算のドリルや、受験対策に必要なクイズ問題を配列した理科/社会のサブノート的なワークみたいなものの方が、効率と合格実績を求める学習塾向だったのではないでしょうか?もちろん、こうした教材は、学校現場の一部や教育熱心な保護者の方からも支持されると思います。
学校現場が完全に支持しない理由は、導入のための財源や操作スキルといった問題以外に、次のような2つの面があるのではないかと想像できます。
・個別の学習やバーチャルな体験だけでは学べないことが、実はたくさんあって、それが重要であるということに経験的に(学習理論的に)気づいている。
・逆に、ドリル的な学習が学習そのものだと思い違いをしてしまっているため、授業でやるべきことが曖昧になってしまうことに対して不安を感じている。
一時、ブームにもなった「マルチメディア教材」の内容を再吟味して、IPad用として開発してみるのもいいですね。私は、「ミミ号の冒険」のようにストーリー性のある教材が、iPad用に市販されるといいなあと思っています。どなたか開発しませんか?時間的・経済的な余裕があれば自分でやりたいですが・・・

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/08/11/002/index.html