「クラウドHACKS!」から学ぶ

「クラウドHACKS!」から学ぶ

2011年8月15日
クラウドHACKS! ―同期と共有でラクチン・ノマドワークスタイル
小山龍介
東洋経済新報社
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小山龍介著「クラウドHACK!」を読んでいます。昨年末に出版された本ですが、早稲田の書店で偶然見つけたので購入してみました。
これまでも小山さんの著書であるHACK!シリーズが好きで「会計HACK!」以外は読んでいました。この「クラウドHACK!」も昨年末に書店で何回か手に取ったのですが、ノマドワークスタイルが必要ないと考えていた私はそのまま購入しないでいたのでした。
今でもワークスタイルに変化はありません。しかし、だからと言ってクラウドの活用に関する知識がなくてもいいことにはなりません。また、近い将来もしかするとノマドワークスタイルが求められるような立場になるかもしれません。
そんなことを考えながら読んでみました。
私が個人的に学ぶことが多かったのは2章「情報収集ハック」の箇所です。また、この著書では「はじめに」の部分に何枚かのイメージ図があって、その図からも学ぶ点が多くありました。
「情報ハック」では、エージェント型情報収集のエコシステムについて著者の方法が述べてられています。
1)エージェントによるフィルタリング~ソーシャルブックマークサービスの活用
「はてなブックマーク」を利用していなかった私は早速登録して利用できるようにしました。また、「NAVERまとめ」もRSSリーダーに登録してみました。
2)情報のストック~クリッピングサービスの活用
小山氏はクリッピングサービスとして「Instapaper」や「Read It Later」の活用を紹介しています。また、「Tumbr」というブログサービスをクラウド時代のブログサービスとして紹介しています。
ここで、私が気になったことがありました。確かに「Instapaper」や「Read It Later」はいろいろなアプリと連携が図られていますが、誰でも知っているような「Evernote」ではだめなんだろうか・・・と。
戸田覚著「デジタル手帳術 手帳はiPhoneに変えなさい」を読んだ後も、MobileMeからGoogleカレンダー中心にできないでいる私ですので、「Evernote」とクリッピングサービスの使い分けがうまくできそうにありません。そんなことを考えているうちに、私の課題意識は別の方に移ってしまったのです・・・続きは次回投稿で述べますね。
さて、最後に小山龍介著「クラウドHACK!」で印象に残った文章を引用して紹介しておきます。

クラウドに投げかければ、たくさんの意見が出てくるでしょう。しかし、その意見はまとまりを欠きます。集合知を活用するためには、バラバラな意見を統合する必要があります。そしてこの統合能力は結局、個人の力に負うところが大きいのです」

知的生産術の名著『「知」のソフトウエア』の中で立花隆さんは、「意識の中で行われる無形の作業を物理的作業に置きかえると、能率がガタ落ちする。」としてKJ法を批判しています。・・・(略)・・・カードを使うことで、無意識にある情報を排除してしまうことになるのです。

デジタル手帳術 手帳はiPhoneに変えなさい
戸田覚
アスキー・メディアワークス
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