MacBookを「ポメラ」化するという発想に驚く

duchu / Pixabay

昨年、10月に「ポメラ」の新機種DM200が発表されました。これまでのDM100と比較しながら新機種について紹介しているサイトも増えてきているような気がします。

これらのサイトを読むと、DM100のユーザーも新機種DM200の機能については概ね満足しているように感じます。

ただ、乾電池が使えなくなったことや、起動時間が長くなったことについては、不満の声もあるようですが・・・

「ポメラ」の魅力

そんな「ポメラ」の魅力は、なんといってもネットサーフィンできないことです。つまり、書くことに集中できる環境をどこでも簡単に作り上げることができることです。

そんな中、Facebookでこんなサイトが紹介されていることに気づきました。作家の芝村裕吏氏が「ポメラ」の魅力を語っています。

「ポメラ」で5000万円稼いだ! 作家・芝村裕吏氏が明かす「ポメラ」 DM200の魅力
2016年10月、キングジムが『デジタルメモ 「ポメラ」DM-200』を発表した。すでに多くの方がご存じのように、テキスト入力に特化したポメラシリーズの最新モデルだ。この時、その「ポメラ」 DM-200の発表会が開催されたのだが、あるツイートが話題になった。

 日本語のテキストが入力できることですよね。日本語を打つしかないことです。機能面での優劣や、多機能性どうこうではないと思うんですね。インターネットに接続できない、フリーセルができないとか、いろいろ“できないこと”によって専門化して、ユーザーを引きつけていますし、私も使い続けると思います。

例えば、スマートフォンとカメラのどちらでも写真は撮影できますけど、カメラは写真しか撮れない単機能性が利点ですよね。同じように、「「ポメラ」」を使えば作家になれるわけではないですけど、文章を書き連ねることはできる。それも、暇つぶしのアイテムではなく、何かをしなければならない方のためのツールです。

先日は、佐藤優氏も「ポメラ」を使っているということを知りました。

池上彰氏と佐藤優氏の著書から「デジタルデトックス」の大切さを知る
このまま新製品が発表されることはないのではないか? そんな不安を感じてしまうデジタルかジェットって意外に多くありませんか?実は...
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「ポメラの魅力」をMacBookで再現

作家のように文章をたくさん書くわけではありませんが、ますます「ポメラ」を使ってみたいという思いが強くなってきていました。

ところが、そんなホシイホシイ病を鎮静化してくれる記事が私の目に飛び込んできました。

そう考えて真夜中、ポメラ関連のサイトを見て回りながら、まずはMacBookで親指シフトのシミュレイション。ポメラで親指シフトする設定と同様に、左親指シフトをMacBookの「英数」キーに、右親指シフトを「スペイス」キーに割り当ててみる(普段は、orzレイアウトで、左親指シフトが「スペイス」キー、右親指シフトが「かな」キーです)。
そのポジションでタイピングを始めて1分。無理でした。

orzレイアウトで親指シフト入力している方には、親指シフト対応「ポメラ」のキー配列設定のままでは使いにくく、そのことがきっかけでMacBookを「ポメラ」のように使うことにしたというのです。

つまり、親指シフトなら「ポメラ」よりもMacBookの方がベターということです。また、かな漢字変換は変換キーを押す必要がほとんどないMacは、書くテンポが滑らかという利点もあります。もちろん、「ポメラ」と比べるとMacBookは大きくて重いなど、「ポメラ」目線からすると欠点もあります。

そうしたことを総合して、「ポメラ」の魅力をMacBookで再現するという発想と方法について語られているのがこの記事です。

塩澤先生によるMacBookを「ポメラ」化する方法
  1. 単機能→書いているアプリ以外のアプリをすべて終了してしまえばいい。shioのMacは常時20個くらいのアプリを起動しているから、書いている途中にメイルが来たことに気づいて返信を書き始めてしまったり、メッセージに返信したり、SNSを見たりしてしまう。単機能化するために、執筆アプリ以外すべて終了。これしかない。
  2. 親指シフトできる→前述のとおり、shioの手のサイズだと圧倒的にMacBookの方がいい。MacBookなら指を屈曲する負荷がないから、延々、親指シフトで書き続けられる快適さ。その上、「HHKB Professional BT」も使えば、さらに快適な親指シフト用タイピング環境。
  3. アウトライナで書ける→Macなら「Tree2」または「WorkFlowy」。どちらも素晴らしいアウトライナ。両方常用しております。Tree2で書いたファイルは、iCloud Driveに常時同期されるし、WorkFlowyならリアルタイムでオンラインに書ける。
  4. 2画面表示で比較可能→Macでこれができるのは当然。全画面表示にした書類を2つ並べられます。
  5. 画面表示の白黒反転→Macのアプリには白黒反転できるものも多いし、Mac自体の画面を「control+option+command+8」で白黒反転できます。
  6. 起動が速い(4.5秒)→Macはスリープからの復帰が瞬時。iPhone/iPadと同様、使いたい時、MacBookの画面の蓋を開いたらその瞬間画面が表示され、ログインすれば即書く画面。1〜2秒でOK。
  7. ATOKが賢くなった→Macの「ライブ変換」なら、かなを入力するだけで全自動でかな漢字混じりの的確な文章が記述される。変換キーを押す機会もほとんどない。変換精度も非常に高い。こうして今書いているこの記事も、変換キーをまったく押していないし、変換間違いもない。もちろん変換キーを押して変換することもできますが、そんな必要をまったく感じないから、視線を右方向にずーっと動かしながら書き続けられる。変換キーによる変換操作を必要とする旧来の日本語入力だと、何文字か入力するたびに変換キーを押し、視線を左に戻して変換結果を確認し、不適切ならさらに変換キーを数回押して漢字を選択する必要があります。視線が左右を行ったり来たり。変換キーを押したり確定したり。3歩進んで2歩下がる日本語入力。そんな時代は過去のものです。
  8. オフライン→これも「1. 単機能」と同じくらい重要。そこでMacBookのWi-Fiを切ってしまえばいい。クラウドの存在を前提にMacを使っている現在、「常時接続」が当たり前で、繋がっていないことに不安を感じるほどになっているけれど、繋がっていないからこそ、今やっている執筆作業に集中できるのだ、ということをポメラが思い出させてくれました。ありがとう、ポメラ。なので、執筆するアウトライナとしてもオンラインの「WorkFlowy」ではなく、オフラインの「Tree2」を使います。あとでWorkFlowyにコピペして学生たちにシェアすることを前提に、ハッシュタグ語なども書いておけばいい。WorkFlowyを使いたい場合は、Chrome AppのWorkFlowyならオフラインでの利用もOKです。
  9. 小型軽量→これはポメラ(580g)にかなわない。MacBookは920g。でも厚さはポメラの18mmに対してMacBookは3.5〜13.1mm。薄いのが取り柄。
  10. QRコードやsync機能でMac/iPhone/iPadにデータ転送→MacBookなら転送機能は不要。iCloud経由で常時、Mac/iPhone/iPad間で同期されます。

前から塩澤先生は通知をオフにして使っているということは知っていました。今回は、さらにオフラインで使うことに取り組んでいます。

実は「ポメラ」の魅力をMacBookで再現するような使い方をしている方は少なくないのかもしれません。でも、私にとって、この記事の提案は驚きだったのです。

「ポメラ」購入は延期

とても魅力的な「ポメラ」ですが、とりあえず購入は延期することにしました。MacBookもできれば購入したいのですが、MacBook Proも気になっているので、もう少し考えることにします。

また、今後、親指シフト入力がしやすい「ポメラ」が登場することも期待したいと思います。

将来的には、音声入力が主流になっていくのかもしれませんが、親指シフト入力のような日本語に適した入力方法やキー配列を使う人々が増え、さらに改善された商品が生み出されることを望みます。

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