ナショナリズムは悪なのか

駅ビルの中にあるくまざわ書店。レジのとなりに新聞やテレビで話題になった書籍のコーナーがあります。
眼鏡屋さんに行ったついでに、そのコーナーで目に留まったのが次の本です。新書だったので買ってしまいました。

タイトルだけみると、なんか読みにくそうな印象ですが、新書なので難解な表現もなくてとても読みやすい本でした。ただ、読みやすいかったからといって、著者の主張をすべて理解できたかどうかは怪しいのですが・・・
本書における著者の立ち位置を私なりに要約すると次のような感じです。
・グローバル化の波に乗って国民国家を超えていけば何かすばらしい世界がやってくるにちがいないといった多幸症的な見込みが時代によって完全に打ち砕かれた今日、国家の存在や意義についての再考が求められている。ナショナリズムをとらえなおす作業もそのひとつだ。
・ナショナリズムの基本原理(著者はゲルナーの定義に着目している)は、排他性や偏狭性と無関係ではないが、それらには収まりきらないベクトルを持つ(バリバールは「ナショナリズムの普遍性」と呼ぶ)。
・ナショナリズムの基本原理を十分に理解しておかないと、実際には依拠しているものを観念的に否定するという矛盾におちいりかねない。
 
・ナショナリズムならなんでもいいと考えているわけではない(アイデンティティのシェーマとしてのナショナリズムは否定する)が、私たちはナショナリズムに多少なりとも依拠せざるをえないことを考えると、ナショナリズムを否定することはできない。
具体的な内容については、私よりも優れた書評がブログ上にたくさんありますので、それらを参照してください。
たとえば、メディア日記<龍の尾亭>にある書評はたいへんわかりやすくておすすめです。
 

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