地理学会へ

地理学会へ

 

先月末、地理教育公開講座委員会と公開講座に合わせて、帝京大学で開催された日本地理学会に参加しました。宿は久々の八王子です。学生時代の友人がこの町の住人ですが、時間的な余裕がないために連絡しませんでした。

今回の公開講座は「グローバル化時代の世界地誌を考える−パプアニューギニアからの視点ー」と題して、お茶の水女子大学の熊谷圭知先生にお話していただきました。
学習指導要領の改訂により、初等/中等教育「社会科」「地歴科」において再び「地誌」的な学習が重視されるようなことになりました。しかし、地域的特質の記述である「地誌」のあり方に関する課題は少なくありません。
熊谷先生は、講座の中で、世界地誌の問題として次の二つを指摘しています。
・「地域」を閉曲線で描く(新『中学校学習指導要領』→世界六大地域:アジア、ヨーロッパ、アフリア、北アメリカ、南アメリカ、オセアニア)
・二項対立的な図式の支配(日本/世界、国内/国外、西洋/非西洋、先進国/開発途上国、ヨーロッパ/アフリカ・・・)
また、「グローバル化は、世界地誌を描く基盤となってきた、この二つの図式を根本から覆す。」と熊谷先生は述べています。
今回の公開講座をとおして、地理学という学問の存在意義を主張する一つの柱といえる(いえた?)「地誌」の課題について整理再考する機会を得ることができました。ありがとうございます。
おまけ:公開講座委員会の前に時間があったので、二村太郎先生のアメリカ地理学会に関する報告をお聞きしました。学会報告で「批判地理学」や「D・ハーヴェイ」という言葉を久々に聞けたこともあって、興味が持てました。「ハーヴェイ」のことは、熊谷先生のお話の中にも出てきました。やはりD・ハーヴェイ先生とお会いして議論してみたい・・・

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