地理ナショナルスタンダード

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近年、コンピテンシーに基づく教育改革が各国で本格化してきています。2030年の社会を見据えて構想された新学習指導要領もこうした動きと同調するものと考えられます。
ここでは、アメリカ合衆国における地理ナショナルスタンダードの内容を紹介しています。コンテンツ重視の社会科地理からコンピテンシー育成の地理学習へと転換していくことは容易ではありません。ここで紹介する「ナショナルスタンダード地理」の内容が、社会科や地歴科などで「何ができるようになることを目指すのか」を考えるための参考資料となることができれば嬉しいです。
なお、アメリカ合州国では、すでに改訂版である第2版も出版されています。将来的には、その内容も紹介できればいいなぁと考えています。

初版:1994年版

日本地理教育学会の学会誌「新地理」に掲載された抄訳です。各項目のリンク先は山縣耕太郎先生(上教大)作成のサイトです。

田部俊充・山縣耕太郎・小口久智・多胡清一(1997,1998)アメリカ合衆国における「地理ナショナルスタンダード(1994年版)」の全訳.新地理, vol. 45-3, p28-42, vol. 45-4, p54-66, vol. 46-1, 56-68.

空間的認識

スタンダード1.空間的視点に基づいて情報を収集・処理・提示するために,地図などの地理的表現・道具・技術の使い方はどうあるべきか。

スタンダード2.人,場所,環境に関する情報を組織するためにメンタル・マップを利用できる。

スタンダード3.地球上における人々,場所,環境の空間的構造の分析の仕方

場所と地域

スタンダード4.場所の自然的・人文的特徴 

スタンダード5.地表上の複雑性を解釈するために人々は地域を区分する 

スタンダード6.文化や経験がいかに人々の認知に影響を及ぼすか

自然的システム

スタンダード7.地表の状態を形づくる自然の作用 

スタンダード8.地球上における生態系の分布の特徴 

人文的システム

スタンダード9.人口の特徴,分布,移動を認識できる

スタンダード10.文化景観の特徴,分布,移動を認識できる 

スタンダード11.地表の経済的相互依存のパターンとネットワーク

スタンダード12.集落の形成,様式,機能

スタンダード13.人間の協同あるいは競争の営力が,地表面 の区分や管理と言ったことに,いかに影響を及ぼすか 

環境と社会

スタンダード14.いかに人類の活動は自然環境を変化させたか 

スタンダード15.いかに自然的なシステムは人文的なシステムに影響を与えるか 

スタンダード16.資源の持つ意味,利用,分布,および,重要性にに現れる変化 

地理的認識の効用

スタンダード17.過去を解釈するための地理学の適用の仕方 

スタンダード18.地理的見方考え方を現在の解釈にそして将来の計画にいかに適応できるか