YouTube Premium Liteが日本国内でも試験的に提供開始されることが発表されました。この記事では、月額780円という手頃な価格設定で、多くの動画を広告なしで楽しめるこの新プランについて、サービス内容や従来のYouTube Premiumとの違いを簡単に解説します。
YouTube Premium Liteとは?
YouTube Premium Liteは、YouTubeの有料メンバーシップサービスの中でも、広告なし視聴に特化したシンプルなプランです。月額780円(税込)という従来のYouTube Premium(月額1,280円)よりも500円安い料金設定が特徴で、既にタイ、ドイツ、オーストラリア、アメリカなど複数の国で試験提供されていました。
YouTube MusicとYouTube Premiumの登録者数が全世界で1億2,500万人を突破したことを受けて、ユーザーの多様なニーズに応える選択肢として新たに投入されたプランです。
どのような動画で広告が非表示になるのか
広告が非表示になるジャンル
YouTube Premium Liteでは、以下のジャンルの動画において広告が非表示になります:
- ゲーム
- お笑い・エンターテインメント
- 料理・グルメ
- 学習・教育
- ファッション
- 美容
- ニュース
これらのカテゴリに分類される動画では、従来のような広告挿入がなく、ストレスフリーで視聴を楽しめます。
広告が表示される場面
一方で、以下の場面では引き続き広告が表示されます:
- 音楽コンテンツ・ミュージックビデオ
- YouTube Shorts(ショート動画)
- 動画の検索時・サイト内ブラウジング時
音楽関連コンテンツでは広告表示があるため、YouTube Music Premiumの代替としては利用できない点に注意が必要です。
従来のYouTube Premiumとの詳細比較
料金比較
プラン | 月額料金 | 年額料金 |
---|---|---|
YouTube Premium | 1,280円 | 12,800円 |
YouTube Premium Lite | 780円 | なし |
差額 | 500円安い | – |
機能比較
機能 | YouTube Premium | YouTube Premium Lite |
---|---|---|
広告なし視聴 | 全動画対象 | 特定ジャンルのみ |
バックグラウンド再生 | ○ | × |
オフライン再生(一時保存) | ○ | × |
YouTube Music Premium | ○ | × |
対応デバイス | スマホ・PC・TV | スマホ・PC・TV |
利用できないサービス
YouTube Premium Liteでは以下のサービスが利用できません:
- YouTube Music Premium(月額1,080円相当のサービス)
- バックグラウンド再生機能
- オフライン再生(一時保存)機能
- ファミリープラン
- 学生プラン
これらの機能が必要な場合は、従来のYouTube Premiumプランを選択する必要があります。
どのようなユーザーに向いているか
YouTube Premium Liteがおすすめな人
- 動画視聴時の広告を削減したい人
- YouTube Musicは使わない人
- バックグラウンド再生を使わない人
- PCやテレビでの視聴が中心の人
- 月額料金を抑えたい人
従来のYouTube Premiumがおすすめな人
- 音楽も広告なしで楽しみたい人
- スマホで音楽を聞きながら他のアプリを使う人
- 動画をダウンロードして外出先で視聴する人
- 家族でアカウントを共有したい人
提供開始時期と申し込み方法
提供スケジュール
YouTube Premium Liteは2025年9月26日から順次提供開始されており、今後数週間以内にすべてのユーザーが利用可能になる予定です。現在は試験的な提供段階のため、アカウントによって契約できるタイミングが異なります。
申し込み方法
申し込みは以下の方法で行えます:
- YouTubeアカウントの「購入とメンバーシップ」から
- 「YouTubeでPremium Liteメンバーシップを利用する」専用ページから
- YouTube公式サイトのプレミアム登録ページから
まだ利用資格を満たしていない場合は、「まだPremium Liteの利用資格を満たしていません」と表示されることがありますが、順次対象が拡大される予定です。
今後の展開予定
YouTubeは今後さらに多くの国でYouTube Premium Liteの試験的提供を広げ、2025年内に定額制サービスをより幅広く活用できる新しい方法を発表する計画としています。
ただし、海外では過去にPremium Liteの試験提供が終了した事例もあるため、日本でも利用状況によっては一時的な提供となる可能性も考慮する必要があります。
まとめ
YouTube Premium Liteは、広告削減に特化した手頃な価格のプランとして、多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。従来のPremiumプランと比べて機能は限定されますが、特に動画視聴がメインでYouTube Musicを使わないユーザーには最適なプランです。
ただ、780円という月額料金は、もう少し安くてもいいような気もします。学生であれば、通常のYouTube Premiumが月額料金780円ですから、学生にはまったく魅力のないプランです。また、YouTube Premiumを年額料金で利用すれば、月額は1070円弱まで下がり、差額は300円以下になってしまうからです。
YouTube Premium Liteはまだ試験的提供の段階です。今後の正式サービス化と更なる機能拡充、そして低価格化を期待したいと思います。