「あとで読む」サービスのPocketが終了へ!利用者が事前にしておく対応とおすすめ代替サービス

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今朝、Pocketチームから次のようなメールが届きました。

Pocket は 7 月 8 日で終了します
5 月 22 日に大切なお知らせをお伝えしました。検討を重ねた結果、ウェブページを後で読むために保存したり、コンテンツを発見したりできる Pocket を廃止するという苦渋の決断に至りました。

アプリは 2025 年 7 月 8 日まで利用でき、保存した記事 (URL、タイトル、メモ、ハイライトを含む) は、2025 年 10 月 8 日まで エクスポートページ からダウンロードできます。その日以降は、すべての Pocket アカウントとデータは永久に削除されます。

5月にあったアナウンスでご存知の方が多いと思いますが、「あとで読む」Read It Laterサービスとして人気だったPocketがまもなく終了することになりました。

5月の発表後、様々なサイトで話題として取り上げられましたが、いよいよという感じです。

この記事では、ユーザーの一人として、Pocket終了の背景や今後の対応などについて簡単にまとめておくことにします。

Pocketとは?

まず最初に、利用したことがない方のために、Pocketサービスについて簡単に書いておきたいと思います。

Pocketは、気になったウェブ記事やページをワンクリックで保存し、あとでじっくり読むことができる「あとで読む」Read It Laterサービスの一つです。

Mozillaが運営しており、スマートフォンやパソコン、タブレットなど、さまざまなデバイスから保存した記事にアクセスできるのが特徴でした。オフラインでも閲覧可能で、ハイライトやタグ付け、音声読み上げなど、便利な機能も充実していました。

Pocketが愛された理由

Pocketは、そのシンプルな操作性と次のような高い利便性があったことから、「あとで読みたい」を叶えてくれるサービスとして、多くのユーザーに支持されてきました。

  • 複数デバイスから記事にアクセスできる
  • オフラインでも記事を読める
  • ワンクリックで簡単に保存できる
  • タグやハイライトで整理しやすい
  • その他

サービスの終了予定日とその理由

しかし、Pocketは2025年7月8日をもって通常サービスを終了し、「エクスポート専用モード」に移行します。その後、2025年10月8日にはすべてのユーザーデータが完全に削除される予定です。

サービス終了の理由としては、「人々のウェブ上でのコンテンツ保存や消費の方法が進化したため」と公式に説明されています。Mozillaは今後、Firefoxの開発や新たなプロジェクトに注力する方針だそうです。

サービス終了前にユーザーが対応すべきこと

Pocketユーザーの方は、2025年7月8日までは通常通り利用可能です。

しかし、7月8日以降は記事の保存などができなくなり、データのエクスポート(バックアップ)のみ可能となります。

2025年10月8日を過ぎると、データは完全に削除され復旧できなくなるため、データのエクスポート(バックアップ)もできなくなります。

2025年10月8日までに、必ず必要なデータをエクスポートしてください。

なお、有料プラン利用者は自動的にサブスクリプションがキャンセルされ、未使用分は返金されるそうです。Pocketのアプリや拡張機能は、ご自身でアンインストールする必要があります。

無料で使えそうな代替サービスの例

サービス終了の理由にあったように、「人々のウェブ上でのコンテンツ保存の方法が進化」しています。Pocket同様に古くからあったサービスもありますが、新しいサービスも登場してきています。ここでは、Pocketの代替として使える主なサービスを、無料で利用できるかどうかが一目でわかるようにまとめてみました。

サービス名無料プラン主な特徴
Instapaperシンプルな「あとで読む」サービス。広告除去、ハイライト、オフライン閲覧、データ移行も簡単です。
Raindrop.ioブックマーク管理に特化。タグやコレクションで整理可能。Pocketデータのインポートにも対応しています。
wallabagオープンソースでセルフホストも可能。無料で利用でき、Pocketデータのインポートにも対応しています。
Notionメモ管理やブックマークとしても利用可能。多機能ですが、Pocketのようなシンプルさはやや劣ります。
Google KeeperGoogleアカウントがあれば無料で利用可能。シンプルなメモ・ブックマーク管理に最適です。
Readwise Reader△(一部無料)記事保存・ハイライト・メモ機能が充実。Pocketデータのインポートが可能ですが、フル機能は有料です。

移行手順の一例
Pocketからデータをエクスポートし、各サービスのインポート機能を使って移行できます。特にRaindrop.ioやInstapaperは、Pocketからの移行がスムーズです。

おわりに

長年愛用してきたPocketが終了するのはとても残念ですが、今後も「あとで読む」習慣を続けたい方は、早めに代替サービスへの移行をおすすめします。大切な記事や情報を失わないよう、必ず10月8日までにデータのバックアップを行ってください。

今後も便利なサービスを活用し、快適な情報収集が継続できるといいなあと考えています。

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