SNS用作ったアイコン画像などを拡大して別の用途で使おうとしたら、画像が粗くなって困ったことはありませんか?
今回は、macOS専用の画像編集ソフト「Pixelmator Pro」に搭載されたAI技術「ML Super Resolution」を使って、小さなアイコン画像を鮮明な高解像度画像に変換する手順をご紹介します。
なぜPixelmator Proの超解像技術なのか
無料の高解像度化サービスもありますが、利用回数やファイルサイズに制限があることが多く、継続的な利用には限界があります。
そこで注目したいのが、Pixelmator ProのML Super Resolution機能です。この機能は、AIが画像のディテールを予測補完して鮮明な高解像度化を実現するものです。
Pixelmator ProのML Super Resolutionとは
ML Super Resolutionは、機械学習(Machine Learning)を活用した超解像技術で、単純な拡大とは全く異なります。従来の拡大方法では、近い画素値を使って補間を行うためぼやけやジャギーが発生しますが、AIによる超解像では画像に含まれていない詳細な情報を推定して生成するため、より鮮明で自然な拡大が可能です。
実際の手順(例:250×250ピクセル→400×400ピクセル)
ステップ1:画像を開く
- Pixelmator Proを起動します
- 画面中央の「開く」ボタンから、250×250ピクセルの画像ファイルを選択します
- または、Finderから直接ドラッグ&ドロップでも読み込めます
ステップ2:画像サイズを400×400ピクセルに変更
- メニューバーから「画像」→「画像のサイズ…」を選択します
- 表示されるダイアログで以下を設定:
- 幅(Width):400 px
- 高さ(Height):400 px
- 単位:ピクセル(px)
- 「縦横比を固定して拡大/縮小」をチェック
ステップ3:「超解像技術(ML Super Resolution)」を選択
- 同じダイアログ内の「再サンプリング」にチェックを入れます
- 表示されるアルゴリズムから「超解像技術」を選択します
- この設定により、AIが画像のディテールを自動的に予測補完してくれます
- 設定完了後、「OK」ボタンをクリックします
ステップ4:さらなる仕上げ(オプション)
必要に応じて追加の調整を行います:
- シャープ化:「形式」→「エフェクト」→「シャープ」でさらにクリアに
- ノイズ除去:「形式」→「ノイズ除去」で不要な粒子を除去
- スライダーで微調整して最適な仕上がりに
ステップ5:保存
- メニューから「ファイル」→「書き出す」を選択
- ファイル形式:PNG(劣化なし)またはJPEG
- 名前と保存場所を指定して「書き出す」をクリック
まとめ
Pixelmator Proの「超解像技術」を使えば、SNSなどで使うアイコン画像を大きく鮮明に拡大できます。無料サービスには限界がありますが、手持ちのMacで本格的な高解像度化を体験してみてください。画像の印象がグッとアップします。