Series 10ユーザーが注目するApple Watch Series 11の血圧監視機能 ──買い替えるべきか考えてみた

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Apple Watch Series 10ユーザーの私にとっても、2025年9月に発表予定のApple Watch Series 11はたいへん気になる存在になってきています。それは、長年噂されてきた血圧監視機能が搭載される可能性があるからです。

私は、現在のSeries 10でも十分満足していますが、健康管理をより包括的に行いたいという思いから、血圧監視機能には大きな期待を寄せています。今回は、最新の噂情報をもとに、Series 11への買い替えを検討する理由と懸念点についてまとめてみました。

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Series 11で最も期待している血圧監視機能

血圧監視機能の仕様と制限

最新の噂によると、Apple Watch Series 11の血圧監視機能は、従来の血圧計のような正確な収縮期・拡張期血圧の数値測定ではなく、高血圧傾向の検知と警告に特化したものになる予定です。

この機能は継続的なモニタリングにより、血圧の異常な上昇パターンを検出し、医療機関への受診を促すアプローチを取ります。心房細動検知機能と同様に、早期警告システムとしての役割が期待されています。

なぜ血圧監視機能が重要なのか

現在のSeries 10では、心拍数、血中酸素濃度(日本では利用可能)、心電図などの健康指標を測定できますが、血圧は対象外です。血圧は心血管系の健康状態を把握する重要な指標であり、高血圧は「サイレントキラー」と呼ばれるほど自覚症状が少ない病気です。

日常的に血圧の傾向を把握できれば、生活習慣の改善や医療機関への相談のタイミングを適切に判断できるようになります。これが、私がSeries 11への買い替えを真剣に検討している最大の理由です。

その他の注目すべき新機能

5G RedCap対応による通信性能の向上

Series 11では、MediaTek製の新しいモデムチップを採用し、5G RedCapに対応する予定です。これはウェアラブルデバイス向けに最適化された5G技術で、現在のLTE通信と比較して大幅な高速化が期待されています。

Series 3でのLTE対応以来、最も重要な通信機能のアップグレードになると予想されており、データ同期の高速化やストリーミング品質の向上が見込まれます。

S11チップによる性能向上とバッテリー寿命の改善

新しいS11チップの採用により、処理性能の向上とバッテリー寿命の延長が期待されています。より小型で効率的な設計により、内部スペースも確保され、大容量バッテリーの搭載が可能になります。

現在のSeries 10でも1日は十分持ちますが、より長時間の利用や新機能による消費電力増加を考慮すると、バッテリー性能の向上は歓迎すべき改善です。

watchOS 12の新機能

Workout Buddy機能

Apple Intelligence対応iPhone(iPhone 15 Pro以降)との連携により、AI音声コーチングが提供されるWorkout Buddy機能が搭載されます。Apple Fitness+トレーナーの音声データを基にしたAIが、ワークアウト中にパーソナライズされた励ましやアドバイスを提供します。

睡眠スコア機能

iOS 19のコード解析で発見された睡眠スコア機能も注目されています。前夜の睡眠の質を総合的に評価し、翌日のパフォーマンス予測を数値化して提供する機能で、現在の睡眠トラッキングをさらに発展させたものになります。

Liquid Glassデザイン

iOS 19と統一されたLiquid Glassデザインにより、より流動的で透明感のある視覚効果が実現されます。ウィジェットやアプリがガラス越しに見えるような半透明な仕上がりになり、視覚的な魅力が向上します。

買い替えを躊躇する理由

血圧監視機能搭載の不確実性

最大の懸念は、血圧監視機能の搭載が確定していない点です。Appleは技術的な課題により開発が遅れており、精度と信頼性の問題で2025年モデルでの搭載が見送られる可能性も報告されています。

もし血圧監視機能が搭載されなければ、私にとってSeries 11への買い替えの動機は大幅に減少します。

Series 10の十分な性能

現在使用しているSeries 10は、日常使用において十分な性能を発揮しています。バッテリー寿命、処理速度、ディスプレイ品質など、特に不満を感じる部分はありません。

5G対応やS11チップなどの改善は魅力的ですが、血圧監視機能なしでは買い替えを正当化するほどの差別化要素とは言えないのが正直なところです。

継続する制限事項

血中酸素測定機能については、Masimo社との特許紛争により、米国で販売されるモデルでは引き続き利用できない状況が続く見込みです。日本では現在も利用可能ですが、将来的な影響が懸念されます。

また、非侵襲血糖値測定機能については、Appleが「まだ何年も先」と公表しており、Series 11での搭載は期待できません。

発売スケジュールと価格予想

発売時期

2025年9月9日(火)の発表イベント、9月12日(金)の予約開始、9月19日(金)の発売というスケジュールが予想されています。iPhone 17シリーズとの同時発表が濃厚です。

価格設定

現行のSeries 10と同程度で、42mmモデルが399ドルから、46mmモデルが429ドルからの価格帯が予想されています。日本円では為替レートにもよりますが、42mmで6万円台後半から7万円台前半になる可能性があります。

まとめ:買い替えの最終判断

Apple Watch Series 11への買い替えを検討している私にとって、血圧監視機能の搭載可否が最も重要な判断材料です。もしこの機能が確実に搭載されるなら、5G対応やその他の改善点と合わせて、買い替えを決断するでしょう。

しかし、現時点では搭載が不確実であり、9月の正式発表まで判断を保留するのが賢明だと考えています。Series 10ユーザーにとって、Series 11は「必須のアップグレード」というよりも「血圧監視機能次第で検討すべきアップグレード」という位置づけになりそうです。

健康管理により真剣に取り組みたいユーザーにとって、血圧監視機能は非常に魅力的な機能です。Appleが技術的課題を克服し、Series 11でこの機能を実現してくれることを期待しています。