「年齢の早い晩いは問題にならない」という励まし

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ラジオをつけていたら、哲学者カントの話題になったので聞いてみました。

明治時代、カントはソクラテス、釈迦、孔子ともに四聖人と言われていたそうです。東京都中野区の哲学堂公園には「四聖堂」という建物があるという話も出てきました。これは、東洋大学の創設者である哲学者の井上円了が、ソクラテス、カント、孔子、釈迦を祀った建設したものだそうです。

四聖人にカントが入っているのは、カント研究者である哲学者が選んだからなのでしょうが、なんか不思議な感じがします。

カントの生き方

さて、カントが有名な『純粋理性批判』第一版を出版するのは57歳の時です。第二版となる『実践理性批判』の出版はなんと63歳です。

当時は今と比べると平均寿命も短く、だいたい40歳を過ぎれば老人と言われるような時代でした。そのことを考えると『純粋理性批判』の出版は驚きであるとともに、この事実は一つの励ましでもあります。

伊能忠敬の生き方

伊能忠敬が有名な地図作りに取り組んだ年齢も、哲学者カントに重なります。

彼が江戸に出て高橋至時の弟子となったのは50歳の時でした。そして、蝦夷地を測量して地図を作り始めたのは55歳の時です。よく知られている「大日本沿海興地全図」の作成にとりかかった時は、もう71歳でした。

長く生きていると、年齢を言い訳にしている自分に気づくことがあります。

でも、伊能忠敬の生き方を知ると、愚痴ばかり言っていないで、一歩前に踏み出そうという前向きな気持ちになれました。

吉田松陰の名言

実は、昨日見ていた北 真也氏のブログ Hacks for Creative Lifeで紹介されていた吉田松陰の名言が気になっていました。

悔いるよりも、今日直ちに決意して、仕事を始め技術をためすべきである。何も着手に年齢の早い晩い(おそい)は問題にならない
-吉田松陰『講孟箚記』より-

昨日と今日の2日間で、伊能忠敬とカントの生き方を知り、そして吉田松陰の名言に出会いました。まったくの偶然かもしれませんが、必然のようにも思えます。

教えられたこと

何も着手に年齢の早い晩い(おそい)は問題にならない

私は今年、カントが『純粋理性批判』を出版した年齢になります。春からの新年度を前にして、年齢を言い訳にせず、一歩前に踏み出せる年にしようと考えることができました。感謝!

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