070818 システム思考の入門書

日記
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先日、友人のWくんに紹介された3冊の本で、読み終えてしまったのが、この本。
帰り道、東京駅の構内で買い求めました。

入門! システム思考 (講談社現代新書 1895)
枝廣 淳子 内藤 耕
講談社 (2007/06/21)
売り上げランキング: 3651
おすすめ度の平均: 4.0

4 「システム思考」とは?

著者は、全国各地で行われるようになってきている「百万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表もなさっている環境ジャーナリストと、産業技術総合研究所員のお二人。
ちなみに、システム思考は1950年代にMITで確立されたもので、私も学部学生時代に社会システムコースの講義として概略を学びました。また、「成長の限界」や「地球が100人の村だったら」の著者は、システム思考の研究者として有名な方です。
日本では、学校教育の影響か、「分析的思考」が重視される傾向が強く、「システム思考」が広がらない状況があるようです。明確な答えがなかったり、長いスパンで考えさせたりするのは、学校教育としては難しい内容になりますからね。しかし、著者は「つぼ」の話を例にして、日本人は「システム思考」に向いているというような話をしています。
著者も言及していますが、「分析的思考」と「システム思考」は排他的な思考方法ではなく、相互に補完するものだと私も思います。(視点は違いますが、合理的な思考という意味では同じ?)
学校教育現場における「システム思考」を鍛える学習プログラムの提案と実践が、企業や社会から強く求めれる時がようやくやってきたのかもしれません。「考え方」を鍛える社会科授業をしたいですね。
先に紹介した山本真司氏が著書の中で言及している「アウトプット志向」や「部分だけでなく全体」という成功原則の考え方は、「システム思考」を共通するものだと、私は思います。
ボルネオのDDTの話やオゾンホールの話など、あまり知られていない話題も取り上げられていて、とても読みやすい本でした。また、いくつかの示唆が与えられました。
Wくん いい本を紹介してくれて、ありがとう。

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